石:やはり、根本的なですね、大きな違いと言うものをもう少し総理としては認識していただきたいんですが、
  そこでね、私はこのあいだ、この本委員会(予算委員会)で質問をした文芸春秋をもういっぺん出して読んだ。
  いいことを書いてるよね。
  「私は決断した」「私はブレない」、国会の冒頭に解散するに始まってね「私はプロの政治家だ」と、全ていいよ。
  しかしね、私はそれを精読してね、あれ原稿用紙35~40枚の大作。本当にあなたが書いたのかなぁ?
  いやぁ、ちょっと無理があるんじゃないかと。書かれたんですか、いかがですか?
  率直に言ってくださいよ。

麻:あー。あの、ご期待を裏切るようで恐縮ですけど書かせていただきました。

石:あのね。あんまり無理な言い方をしなさんなよ。
  世の中にはスピーチライターちゅうのもゴーストライターちゅうのもあるんですよ。
  オバマさんにはね、ファプロという、立派なライターがあるんだから。
  そうしなきゃ総理の仕事ちゅうのは無理なんですわね、
  私が検証したのはね、貴方は9月22日にしかこれ書けなかったのよ。
  それまでは、遊説に回っている。(9月)22日は総裁選挙だ。テレビのインタビューもある。
  それから直ちに三役、組閣に入らないかん。国連に行かないかん。
  書けっこない。ね?
  それなら、誰かに書いてもらって、自分が見たとでも言えばいい。あんまり強弁しなさんな。
  そしてもう一つ、あえて言うけれどね、漢字がある、漢字が。
  (フリップを提示)
  これ、こういう漢字があるんですが、回ってますか? 漢字のリスト、回っとる?
  
  これ、あの、最近は漢字が売れずに、いや、売れるんやないわ。
  読めないと馬鹿にされる漢字なんていう本と言うものがでとる。
  ものすごく売れとるというんだってね。うーん。
  これはものすごくあんた、これはあの、そういう面では消費者の購買力に対して貢献をされとる。
  ここに書いてある文は、私がこの中(文芸春秋内の手記)から持ってきてきたんではないし、
  あなたの文章の中にある、全部文字ですよ。
  ええ。私はこれを隠してあなたいっぺん読んでみいと言うてね、どれだけ読めるかやりたかったんだけど、
  そんな、いや、それはもう先に渡しているから今なら読めるでしょう。
  それはそうじゃないの。いやいやだからまあ、話は先へ進めましょう。
  この一番なんかだってねぇ、「就中(なかんずく)」。難しいねぇ。4番だってね、これなんて読むの? ききょう?
  こんな言葉ね、相当高度だよね。あなたの漢字力からして、とどくかなあと。
  7番も難しい、十番も難しい。そういうこと、いたずらにね、この時間を費やしませんとね、
  これは誰かが書いて、あなたが承認したと、そう言わざるをえんと思うんですが、いかがですか?
  
麻:たぶん皆さん方がお読みになりにくいのは「身を窶し(みをやつし)」くらいじゃないですか?
  あとの漢字は普通に皆さんお読みになられる単語じゃないでしょうか。

石:もしそうならね、なんで「みぞうゆう(未曾有)」とか、それから、そのほか「踏襲」を「ふしゅう」と言うんだよ。
  おかしいよ、それも強弁ですよ。ね。
  ある物は認め、ある物は率直に訂正すると言う心がなかったらね、
  それをやっとったらね、だんだんだんだんまた支持率下がるよ。
  私は先輩として恐縮ですけれども、ご忠告を申し上げてね、次にまあ移らせていただきたいなという風に思います。
  スピーチライターくらいしっかり決めろよ!
  そうしてね、やらんとね、あんなね、文章をやってね、書くだけで全然書いてあることをやらんかったらね、
  書いたらやれ!
  やれなかったら、書くな!

  こういう話になるんですから。総理の見識にますます下がるちゅうことを申し上げておきたいなと。

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1月20日
日本の最高法規である国会、その予算委員会の民主党の質問
(動画はこちら「http://www.nicovideo.jp/watch/sm5904470」)

これが予算審議ねぇ…
へぇ…

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