責任の所在

はっきりとわかっているのに別のことを理由にする事件が、
最近増えているように感じる

まずは栃木県鹿沼市で起きた自動車水没事故
これは行政が責められる事件だろうか？
確かに連絡の混乱による遅延は行政側のミスであろう
しかし、相当なスピードを出していなければ、
これから通る道が水没しているかどうかわからないものだろうか？
スピードを出していて知らずに突っ込んだとしても、それは出しすぎた自分のせい

それにメディアで何度も震災や身近の危険でこういうシーンは特集している
備えることは十分に出来たと思われる
「自分は事故を起こさないから大丈夫」
こういう事故にも言えることではないだろうか

そして、この事件よりもある意味において悪質なのが、
大野病院の帝王切開により婦人が亡くなった事件
福島地裁で無罪、検察が控訴断念により、無罪確定

この事件に関しては検察が叩かれて仕方ない
結局のところ「詭弁」で立件したようなものだし
付け焼刃の抽象論と現実論ではね…
本当に望月よりもエリートなのかと問いたいくらい

この事件により
全国的に産婦人科が減少した
ただでさえハイリスクローリターンという構造なのに、
自分が無実なのに裁判されてはたまらないだろうし
影響と言う点では先の水没事故よりも大きい

この原因は患者家族の要望を重視した結果であるし
こういう結果になったとしても、医師だけを責めるのは公平じゃない
（家族は医師から大手術である為、転院を勧められたが断った
確率で表されるものではないが、
生存確率の高い方を蹴ったんだからね

そしてこの事件にはもう1つ大きな影響を与えたものがある
「医者の地方就職」
今、地方よりも都会の方に医療関係の人員が多い
というか「集結」している
なぜなら、給料が高いし勉強の機会が多いからだ
地方ではどうだ？
給料が安い、勉強の機会がない、その上裁判の可能性がある
どっちを選ぶかはわかるでしょ？

結果的のこの裁判は
「地方の医療を衰退させる原因を作った」
という国単位の影響を与えたのだ
医者が100％悪いわけでもないのに

　
まるでモンスターペアレンツと同族
結果的に自分の責任を他人に押し付けている

「自己責任」って言う言葉が衰退しているな

でぁ〜